トレーニングお疲れ様です！
ten-fitの熊谷です！
「貼るだけで脂肪が燃える」、「貼った部分だけ痩せる」そんなフレーズで今話題のダイエットパッチ。
忙しい現代人にとって「努力なしで痩せる方法」はとても魅力的に感じます。
結論から言うとダイエットパッチを「貼るだけで」痩せることはありません。
今回はなぜダイエットパッチに脂肪燃焼効果がないのか、正しいダイエットには何が必要なのかを説明していきます！
最後までご覧ください！
ダイエットパッチとは？
ダイエットパッチとは皮膚に貼るだけで脂肪燃焼や代謝アップ、むくみ改善などの効果があると宣伝されている製品のことで薬局やネットで売られています。
絆創膏のようなもので、お腹、二の腕、太ももなどに貼り「貼るだけで痩せる」と言われている商品です。
主に含まれている成分はこちらになります。
- カフェイン
- L-カルニチン
- グリーンティーエキス
- カプサイシン
さまざまな成分が使われていて、本当に痩せそうな気がしますよね。
1.痩せるには摂取カロリー＜消費カロリーが重要だから
まずはじめに、ダイエットにおいて最も重要な 「摂取カロリー＜消費カロリー」 という原則を無視しています。
例えば、1日に必要カロリーが 2000kcal の人がいたとしましょう。
この場合、1日の食事を 1800kcal に抑えれば、200kcalの赤字（＝アンダーカロリー）が生まれます。
この「200kcalの不足」が毎日積み重なることで、体は蓄えている脂肪をエネルギーとして使い、徐々に体重が減っていくのです。
逆に、1日の食事が 2000kcalを超えてしまえば消費カロリーは追いつきません。
結果として、体重は増えてしまうのです。
2.劇的な脂肪燃焼効果はないから
たとえダイエットパッチに含まれる成分を摂取したとしても、劇的に脂肪燃焼が進むわけではありません。
カフェイン：覚醒作用があり、運動の際、脂肪をエネルギーとして使いやすくする働きがある。
L-カルニチン：脂肪が使われやすい環境を整える成分ですが、これを摂取しただけで脂肪が勝手に燃えるわけではありません。
グリーンティーエキス（EGCG）：代謝や脂肪分解酵素の働きをわずかに高める可能性がある。
これらの成分は代謝をわずかに高める可能性があるとされていますが、実際の体脂肪減少への影響はごくわずかと言うのが現実です。
つまり、直接脂肪を分解する働きがあるわけではなく、あくまで脂肪が使われやすい環境を整える補助的な成分です。
「貼るだけで痩せる」というフレーズはかなり誇張しています。
3.皮膚から「脂肪が燃えやすくなる成分」を吸収することはできないから
そもそも、紹介した成分が皮膚を通って脂肪に届くことは、ほとんどありません。
人の皮膚には「角質層」というバリアのような層があり、外から成分が体の中に入らないように守っています。
たとえ病院で使用される医薬品であっても、皮膚から吸収させるためには特別な技術が必要です。
そのため、今のところ
脂肪を燃やすための「貼り薬」や「パッチ」は存在していません。
たとえば、眠い時にカフェインを摂ると思いますが、パッチは使わずコーヒーを選ぶはず。
つまり、「貼るだけで痩せる」という言葉は、体の仕組みから見ても無理があるのです。
わざわざ皮膚から成分を吸収させようとするよりも、口から摂取するほうがはるかに効率的です。
4.部分痩せはほぼ不可能
ダイエットパッチの中には「貼った部分の脂肪が減る」、「お腹や太ももに直接効く」といった表現が使われているものもあります。
しかし、人間の体はそんなに都合よく部分的に脂肪を落とすことはできません。
脂肪は、バケツに入った水のようなもので、減らす部分を自由にコントロールすることはできません。
たとえばお腹を凹ませたいからといって腹筋運動を行なっても、その部分だけ脂肪が減っていくわけではなく、脂肪は体全体のエネルギーバランス（摂取カロリーと消費カロリー）を負の状態にすることによって少しずつ使われます。
お腹はもちろん、顔や腕、脚など全身からバランスよく減っていくのです。
つまり、ダイエットパッチ貼った箇所が
ピンポイントで痩せるということはありえません。
5.汗をかいても脂肪は燃焼しないから
ダイエットパッチの中には、発汗作用を促すカプサイシンが含まれているものもあります。
しかし、発汗と脂肪燃焼はまったく別のものです。
汗は体温を下げるための生理反応であり、汗をかいたからといって脂肪が減ったわけではありません。
一時的に体重が減って見えるのは、体の水分が抜けただけで、水分を補給すればすぐに元に戻ります。
ダイエットと汗の関係についてはこちらの記事をご覧ください👇
正しいダイエットに必要な筋トレと食事管理
「貼るだけ」、「飲むだけ」といった簡単な方法では痩せるのは難しいです。
本当にダイエットをしたいなら、正しい食事管理と筋トレで「負のカロリーバランス」を作ることが重要です。
負のカロリーバランス＝消費カロリーより摂取カロリーが少ない状態
体脂肪は摂取カロリーが消費カロリーを下回ったとき、分解されてエネルギーとして使われます。
逆に摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうと、どんなことをしても体重は増えていきます。
また食事だけでなく、トレーニングも大切です。
食事制限だけのダイエットでは脂肪だけでなく筋肉も減少してしまい、体にメリハリがなくこけたような印象になっています。
- 代謝が落ちてカロリーを消費しにくい体になる
- リバウンドしやすく、脂肪がつきやすい体になる
- 見た目の印象が悪くなる
つまり健康的に体重を落とすためには、
正しい筋トレと食事管理が必須です。
まとめ
いかがでしたか？
ダイエットパッチは「貼るだけで痩せる」と言われますが、実際には体を変えるにはとても非効率な方法です。
本当に体を変えたいなら、
- 体を美しくするための筋トレ。
- 体重を落とすために必要な食事管理
シンプルですが、この2つを意識することが、
一番確実で効率的な方法です。
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